近畿日本鉄道が主催する「婚活列車」が、
キャンセル待ちが出るくらい人気とのことです。
なんでもカップル成立率が4割を超え、
今では予約受付の開始直後から
申し込みが殺到するようです。
人気の秘密はどんなところに
あるのでしょうか?
カップル成立率4割の秘密
「婚活」という単語が登場してから、
街コンをはじめとした、男女に出会いの場を
提供するサービスがいくつも登場しました。
そんな中でもこの婚活列車はカップルの成立率が
4割という驚異的な数字。
その秘訣は添乗スタッフの「おせっかい」に
あるそうです。
こちらの婚活列車は男女各20人の合計40人程度で開催され、
一番最初には自己紹介タイムがあります。
自己紹介は一番緊張する場面。
しかし、そこでは事前アンケートの情報を全て頭に叩き込んだスタッフが、
ユーモアたっぷりにフォロー。
最初の難関を乗り越えます。
自己紹介の後では、昼食の為に停車し、
ご当地の名産品を使った食事が出され、
お腹が満たされます。
自然に相性が分かる、「連想ゲーム」
昼食後は再び車内に戻り、
1分間の連想ゲームが始まります。
これは、「赤い食べ物といえば?」というような
お題に対して、1分間ずつ相手を交代しながら、
思いつくものを答えるというもの。
最初に相手と握手をして、
「よろしくおねがいします」と
はじめなければならないのがルールです。
まず、この握手の方法で相手の人柄が分かるとのこと。
目をそらす人、両手で握る人や手が震える人。
相手によって全然反応が違い、
それぞれの個性や性格が反映されるようです。
そして連想ゲームでは、
「花見と言えば?」
というような質問に対し、
女性が「ビール」と答えた際に、
「女子なら団子でしょう」
と返され、会話が続かなくなるケースがある一方で、
「お酒が好きなんですか?」
と逆に会話が弾むケースもあるそうで、
自然と相手との相性が分かるそうです。
地元の観光スポットを活かしたクイズラリー
連想ゲームの後は、志摩スペイン村や賢島宝生苑、
ミキモト真珠島などに立ち寄り、クイズラリー。
さらには、真珠を使ったストラップ作りというのも
ツアーによってはあり、この頃には参加者は周りと打ち解けて、
いい雰囲気になっているみたいです。
魔のフリータイムで、必殺「おせっかい」
最後にフリータイムがあり、会場の隅には
二人きりで話せるようなスペースが用意されています。
しかし、こういう場面ではなかなか誘えないもの。
ところがここで、自己紹介の時にフォローをしてくれた
スタッフがすかさず「おせっかい」。
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モジモジしている男性には、
「気になる相手はいませんか?話しかけてみないと分からないですよ?」
と声をかける一方で、そのお相手の女性には、
「○○さんが話をしたいと言っていますよ。」
と耳打ち。
さらに、女性だけで集まっているテーブルには、
他のテーブルから男性を連れて行き、
男女の交流を促進。
「おせっかいすぎるほど面倒を見る」
「世話を焼けば焼くほど、カップル数が増える」
というのはスタッフの人の言葉。
このスタッフはもちろん近畿日本鉄道の職員で、
イベントが決定すると3回は事前の下見を行い、
段取りを確認するそう。
カップル成立ならずとも、満足する理由
もちろん、カップル成立が100%ではないのですが、
参加者からは、下記のような声が聞かれています。
「1万円前後で、いろんなところを見て回れて、
美味しいご飯も食べれるので、旅行をした気分になり満足です。」
参加料金はツアーによって前後しますが、
9,800~12,000円の範囲に収まることが多いです。
元々は過疎化を懸念したことで、地域の活性化を目的として、
開始されたこのツアー。
そのツアー自体のクオリティの高さから、
他の会社からもノウハウを教わりに見学者が絶えないようです。
こういう誰もが幸せになれる企画は、
応援したくなりますね!